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今まで修繕というと、当て布をしたり、そのまま布同士を繕ったりしていたのですが、
今回ダーニングの手法で修繕してみました。
修繕の幅が広がり、なおかつ楽しく、一度覚えると簡単に洋服などの
穴がふさぐことができます。
目次ーもくじー
ダーニングとは
ヨーロッパで古くから伝わる衣類などにする修繕作業のことです。
そいうえば似たような技法でかけはぎという修繕方法があります。
直す衣類から共布をとって共布をはめ込んだり、
衣類の目立たないところから糸を抜いてその糸を使い縦糸と横糸を織り込んだり、
どちらもかけはぎの技法です。
この織り込む方法がダーニングと近い感じですね。
ダーニングも似た糸を織り込んで修復しているので
ただ、かけはぎより難易度が低く手軽に、チャレンジできそうです。
ダーニングマッシュルームムック本
ダーニングに使われる道具が
ダーニングマッシュルームです。キノコのような形をしています。修繕するところにダーニングマッシュルームをセットして
ダーニングを綺麗にできる手助けをしてくれる道具です。
私は、このダーニングマッシュルームが欲しくて、
ダーニングマッシュルームのムック本があったので購入してみました。
中には、小さい冊子と、ダーニングマッシュルームと、糸(毛糸)糸通しが入っていました。
*外部リンク*糸通し使い方
愛らしいお直し ダーニングで大好きな服がよみがえる [ 野口光 ]
ダーニングどんな糸を使うか
毛糸・ウールかコットン素材 刺繍糸・レース糸や、刺し子用の糸など。
ムック本には、色とりどりの毛糸が入っていました。太さもバラバラ
このダーニングのムック本では、目立たないように修繕するというより、
色とりどりの毛糸でかわいく修繕しています。
中の毛糸を見てみると、太いものや、細いものなどいろいろ入っていたのですが、
ダーニングするものに合わせて、太さや、色などを決めます。
家庭用なんで、家族の靴下などは目立たない色の毛糸や、コットンの毛糸などを使い
色と糸の太さを衣類に近い感じにするほうが目立たさないで修繕できそうです。
また遊び心を持って色とりどりの毛糸を使ってダーニングしてみてもいいですね。
ダーニングに使う針
毛糸の針や刺繍針など糸にあわせて使います。
ムック本についていたスレダーなどを使うと簡単に通すことができます。
ダーニング縫い方
ダーニングの縫い始め
ダーニングマッシュルームを修繕するものにセットします。(この説明でははぶいています)
靴下などぴったり生地が肌にあたるものは、最初の10センチを上に残して
刺し始めは端10センチほど残し縫い始めます。
穴の少し上から始まり縦糸を作ります。
①②で一針縫いまっすぐ下の③④で一針縫います。
最初刺した場所のすぐ横に一針縫います。
同じようにどんどん縫い進めます。
端まできたら、一針縫い180度回転させて横糸を作ります
次は横糸です同じように、一針すくいます
縦糸を2.4.6.8.10番目の糸をすくいます(一本飛ばし)
端まできたら一針すくいます。
180度回転させ一針すくいます。
次は、糸が互い違いになるように進みます(織る感じになります)
この時針で糸を整え隙間があまり開かないようにします。
繰り返して横糸が入りました。
ダーニング縫い終わり(糸の始末)
残った糸に針を通して裏側に刺します。
裏側は小さくステッチした状態になっています。
裏に見えているステッチ部分に2目くぐらせ、
同じところに糸を割りながら2目戻します。
糸を切ります。
洋服など、肌との間に少し余裕のあるものは玉止めして、裏に
玉止めをかくしても
ダーニングジーンズ
小さく一つだけジーンズに穴が開いています。ジーンズなので、少しくらい穴があいていても
いいのですが、ダーニングしてみます。
ダーニングマッシュルームを穴の開いたところを中心にして合わせてゴムで固定してセットします。
ジーンズの縦地と横地があるので、まっすぐになるように生地の目を見てダーニングマッシュルームをセットします。
今回は手持ちの糸で色が合うものがレース糸しかなかったので、それを使っています。
洋服なので、最初の糸はしは玉結びして、生地の中に入れ込んで
ジーンズのダーニングをはじめました。
縦糸と横糸を入れ最後に玉結びして内側に玉結びを入れました。
きっちり穴が詰まっていませんが、気に入っています。
ダーニング靴下穴
コットンの毛糸を使いました。1玉300円くらいでした。
黒くて、光沢のない、靴下雰囲気に近いものを選んだつもりです。
穴の開いたところを中心に、ダーニングマッシュルームをセットしてゴムで固定します。
同じようにダーニングしてみました。ほぼ同じ色ですし質感もにているので、かなり目立たないで
修繕できました。
ダーニングマッシュルーム代用はできないか
100均などでありそうと思い、ちょっと100均で探してみました。
形がそっくりな、ガーデン用品。こちらは陶器なんで、ちょっと割れそうですし、
針が当たると、針が痛んでしまう恐れもあるかもです。
素材や、形。使いやすそうな木製ヨーヨー
とりあえず、形が近いし、木製ということでこれが一番近い感じです。
使ってみると、ヨーヨーの紐があるところに、ゴムで結んだらダーニングマッシュルームのように使うことができました。
ダーニングで修繕最後に
ダーニングでまず嬉しかったのは、靴下の繕いができるということでした。
今まで靴下に穴があいてしまうと、当て布は難しいし、かがり縫いをしてみても
縫った部分が目立ったり、うまくできなくてあきらめてそのまま靴下を処分してしまっていましたが、
このダーニングで靴下を繕うことでまだまだ使えるようになるんです。
繕うというか、穴の開いた部分を織り込むという感じなので不自然さも少ないです。
かけはぎと似た感じもありますがかけはぎより簡単にできます。
このとても良い修繕方法のダーニング。ぜひぜひ皆様にも知っていただきたいです。